2017.08.04

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コミューン99を創る。~DIY日誌[前編]~

コミューン99を創る。~DIY日誌[前編]~

神戸・旧居留地、市役所や東遊園地から徒歩2分のレトロビル「100BAN高砂ビル」の最上階角部屋。2017年8月8日、ここに《神戸でなりわうプロジェクト》の拠点「コミューン99」がオープンします。

7月に1ヶ月間をかけて、がらんどうの状態から、床をはがして塗って、壁も塗って、カウンターつくって……と、ワークショップも兼ねて、みんなで作り上げていくDIY日誌[前編]をどうぞ!

7月3日 床をはがす

第1回DIYワークショップ

始まりました、DIY。午後からだったので、まずは、早めに居合わせた人たちでお弁当を囲んで、しっかり腹ごしらえ。DIYポーズ(なんです、一応)で集合写真を撮ったら、スタートです。

初日の今日は、床はがし。大学生からいい歳した大人まで、集まった総勢15人全員が、人生初の床はがし体験です。棟梁であるDIY工務店の小川貴一郎さんから、「こういう隙間に、こうやって入れ込んで……」とレクチャーを受けるのですが、これがまあ、力技。剥がすっていっても、タイルがぺろーんとめくれるワケはなく、むしろ、床から削り取る感じ。

皆さん、窓を開け放って汗だくになりながら、削って、剥がして、剥がしまくってくださいました。あまりのテキパキとしたお仕事ぶりにより、棟梁・小川さんも驚きのスピードで作業が進行。思いのほかはかどった結果、区切りをつけて部屋を眺めると、「あれ? 今日と7/8(土)の2日分の作業、終わっちゃったね……」。というわけで、7/8(土)に予定していた第2回はスキップ(中止)となりました。

お疲れさまでした!

7月9日 床はがし&床塗り

第2回DIYワークショップ

梅雨真っただ中の蒸し暑~い空気の中、午前中より、前回の残りの床はがしからスタート。

棟梁・小川さん曰く、この床はがしが、この後も続くワークショップの中で、一番しんどい作業なのだそう。「新しく、つくる」よりも「あるものを、壊す(なくす)」方が何倍も手間がかかるんですって。なるほど、床なんて、普段剥がれたらダメだから、これでもかと強力に接着しますよね。

やっとの思いで全部のタイルを剥がしたら、床掃除です。このあとペンキで一緒に塗ってしまわないように、タイルのかけらやクズを丁寧に除きます。掃いて、雑巾掛けして、掃いて、雑巾掛けして。地味~な作業にもかかわらず、この日の参加者さんも、皆さん丁寧にテキパキと進めてくださいまして、お昼前には、床つるっつる!

お昼休憩を挟むと、午後は楽しいたのしいペンキ塗りです。オフホワイトの水性ペンキの缶にローラーを浸したら、そのローラーで、床の上をくーるくる。1回目を塗って、乾かして、2回目は徐々に出入り口に向かって後退しながら、塗ーりぬり。最後のひと塗りを終えてドアを閉めて、この日の作業は終了です。

お疲れさまでした!

7月10日 壁塗り

第3回DIYワークショップ

平日だったこともあり、若者チームがまた来てくれました。「めっちゃキレイになってるー!」 部屋に入ってくるなり、床の変貌に大興奮です。自分で手を施したモノって、こうやって愛着が生まれて育まれるんでしょうね。

前日の床に続いて、この日は壁塗り。「ペンキ塗りの仕上がりのクオリティは、イチにもニにも『養生』なんです」と、棟梁・小川さん。はみ出しや塗り残しがなければ、塗り方に多少ムラがあっても、それさえ味わいになる。でも逆に、はみ出しや塗り残しがあったら、どれだけムラなく塗れていても残念な感じが漂っちゃう。養生の肝、マスキングテープとマスカー(建設現場とかで見かける、汚れ防止のビニールのついた養生テープ)の貼り方を教えてもらいます。おぉ、マスキングテープを、文房具としてではなく、本来の用途(?)で使うのって、実は初めてだ。

「僕らがDIYワークショップをする目的は、DIYそれ自体なのではなくて、自分たちでできるんだということを体感することで、暮らしをもっと楽しめるようになってもらうことなんです」「皆さん、今日、ペンキ塗りをマスターできちゃいますからね。自分の家の壁だって、もういつでも塗り替えられますよ」

教えていただいたやり方で、みんなで窓枠や扉といった「はみ出しちゃダメなところ」を丁寧に養生していきます。「こっち押さえときますね」「あっちまで引っ張りまーす」など、初めまして同士でも自然と声を掛け合えるのも、DIYの素敵なところですね。

みんなでやると、早いはやい!地味さに飽きが訪れる前に早々に養生作業が完了し、お昼休憩を挟みながら、ペンキ塗り。次回黒板塗装する以外の壁がぜーんぶ明るい白色になりました。

お疲れさまでした!

7月18日現在のコミューン99

おまけ

コミューン99、ここまで進化しました。第3回ワークショップ翌日から、棟梁・小川さんと、同じくDIY工務店の樋口さんが大工工事に入ってくださり、小上がりスペースや壁面カウンターがもう出来あがってる!まだまだ途中段階、7月末にここが一層どこまでかっこいい空間になるか。

編集部

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神戸でなりわうプロジェクトの編集部が作成した記事です。
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