2021.07.13

プロジェクト

全方位に活用できる社内広報紙。 社内だけでなく取引先・顧客・マスコミへも。 社内編集チームをプロがサポート

全方位に活用できる社内広報紙。 社内だけでなく取引先・顧客・マスコミへも。 社内編集チームをプロがサポート

文:桂知秋

「70周年を記念して、社内広報紙をつくりたい」とお話を伺ったのは2020年12月。「これまで社内広報紙という形態で制作したことはなかった」とおっしゃるケンミン食品株式会社様(以後、ケンミン食品)が「生産現場の話とか、もっと他の社員にも知ってもらえたらなあ、と社長に企画を持ちかけた」マーケティング部・広報部のお二人がメインとなり、プロジェクトがスタートした。

あえて社内編集チームをサポート、という体制に。

なりわいカンパニーがまず提案したのは、社内に編集チームを立ち上げていただくこと。制作をまるごと受託するのではなく、あくまでサポートする、という形をあえて提案するのには3つの理由がある。まず1つは、社員目線で内容を企画したり、実際にインタビューなども行うことで、外部からの視点では作り出せない、社内の方々に届く内容になること。2点目は社員のコミュニケーション活性化にもつながること。そして3点目、プロのサポートを受けつつ社員様ご自身が企画・構成・ライティングなどを行うことで、広報・編集力がアップすること。実際に、デザインなどプロの力が必要な箇所は弊社で担当しつつ、社内編集チームの方々と時間的余裕やスキルも話し合いながら、インタビュー記事やコラムを担当していただいた。もちろん、インタビュー同行など最初から記事完成まで、しっかりサポートすることで、外部の方でも読み応えのある記事が完成した。

あらゆる立場からの視点を。

社内編集チームが考えたたくさんの企画を紙面にどう反映していくか、という際にお伝えしたのは、多面的な内容・あらゆる視点を盛り込むこと。70周年の行事や歴史などの紹介はどんな人でも読みやすいようにライトに。社長はよくある「あいさつ」ではなく社員からのインタビューにすることでより身近に。さらにお客様や取引先のコメントなど外部からの視点も盛り込む。意識的に編集・構成することで、実は社内だけではなく、取引先や顧客も楽しめる、全方位に配布できる広報紙となる。

新聞形式にこだわる理由。

パンフレットのような形態ではなく、タブロイド版の新聞形式にしたのも理由がある。読む順番が決められているという強制感が強いパンフレット形式に比べ、手に取りやすく、気軽に広げられる新聞形式だと、一目でいろんな記事が目に入る。すると、内容を多面的に構成しているのもあり、社内の方のみならず、社外のどんな方が読んでも、どこかの記事に接点が見つかる可能性が高い。そして、一覧性が高いと、ひとつひとつの記事を読み込まなくても企業の佇まいが伝わりやすいという利点もある。 制作のお話を伺ってから、約3ヶ月後、ケンミン食品70周年記念日に無事配布された。「出社すると机に置かれた広報紙を見て、たくさんの社員が業務そっちのけで広げて読んでくれていた」社内広報紙は、社員のご両親などにも送付されたと伺った。社長の挨拶が最初に来るような広報紙ではなく、社員のインタビューが大きく表紙に取り上げられるような、宣伝感がなく誰もが読みやすい社内広報紙だからこそ、70周年記念日を過ぎても、社内外でまだまだ活用していただけるかもしれない。

(ご担当者より)「目指しているところは同じ。いいものを作りたい」

池田 忠陽さん(ケンミン食品株式会社 マーケティング部)

社員のモチベーション向上のために、ホームページ上で社員インタビューのようなコンテンツの必要性を感じて社長に相談したところ、創業70周年のタイミングだったこともあり、社内広報紙を作るプロジェクトに発展しました。
自然と社内の距離が縮まるような風土づくりにつながるものを目指しました。制作を通じて感じたのは、相手の言う通りにするでもなく、自分の考えを押し通すでもなく、伝わる方法を考えて対話することの大切さ。どっちが正解、不正解ではない。いいものを作りたいと目指してるところは同じですから。仕事に対する向き合い方も自分の中で変わった気がします。

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