プロジェクトについて

こんにちは。「神戸でなりわう」プロジェクト発起人の、湯川カナです。

  • 変わりゆく社会のなかで、価値を生み続けること。
  • 喜びをもって、続けられる仕事。

「なりわい」という言葉に、私たちは、だいたいそういう意味を込めました。

・水道筋商店街の、灘中央市場

お揃いの帽子姿で一心に肉をさばく土居精肉店の、精悍なお兄さんたち。毎朝フワフワの花かつおをトロ箱いっぱいに削る芦谷商店の、喜寿を過ぎたご夫婦。名だたるホテルの仕入れ担当や近所のお年寄りを待たせて流麗に鱧をさばく、大谷鮮魚店。話し上手な八百屋さん、和菓子屋の看板母娘、漬物店を始めたご夫婦……。案内したヨーロッパからのツーリストが、目を輝かせて言いました。「日本に来て初めて、いきいきと仕事をしているひとを見ました!」

・新進気鋭のエンジニア・大山雄輝さん(株式会社フェイスクリエイツ代表)

全国各地で愛用され、国や県からも表彰されている無料のスタンプラリーアプリ作成サービス「RALLY」を開発。イベントに使おうと気軽に相談に行くたび、「ユーザーにどんな幸せを提供したいのか、そのための手段としてRALLYは本当に適切か」について問い返され、深く話すうちに、いつも自分自身では設計しきれていなかったサービスについての大きな理解と発見を得て帰ることになります。必ず出てくる言葉:「よし、いったんRALLYのことは忘れよう。で、あなたがいちばんしたいことは何?」。

・神戸市で最大の米農家、小池潤さん(株式会社小池農園こめハウス代表)

自給率の低さを嘆き、現在の農業のあり方に憤り、諦めずにお米の品種から栽培方法、果ては働き方まで工夫を続け、グローバルGAPに取り組み、一方で耕作放棄地を引き受けながらもう一方で若手農業者を育成して田んぼを任せていく……。「どう考えても、世の中おかしいとこ、たくさんありよるじゃないですか。でも、自分は農家やから、米と野菜しか、よう作らんのですわ。だからそんな自分らを使い倒して、みんながそれぞれの『なりわい』をつくってくれたらええと思うんです」田んぼや畑を使った大学生支援、障がい者福祉施設支援。主婦の仕事づくり支援。日焼けした小池さんから溢れる言葉に、机上の論理は、ひとつもありません。

「仕事をする」というのは、本来、大きな喜びのはずです。なぜなら人間は、支え合って生きていく生き物だから。自分が誰かの役に立つ、誰かを幸せにする、なんて、嬉しいことでしょう!

でもいまの社会では、そんな「本来」を、見失うことが多いような気がします。なので、「なりわい」の原点を共有したり、「なりわい」が生まれる場面に当事者として立ち会ったり、そういう場を、つくることにしました。

それが、「神戸でなりわう」プロジェクトです。個人も企業も、いろいろなみんなが、お互いの力を引き出し、それぞれの力を寄せ合い、「なりわい」が生まれていく、喜びあふれるまちを、共につくりましょう!

まずは、きかせてください。あなたの「なりわい」の話を。

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