2025.07.18
プロジェクト
多様なステークホルダーとの信頼関係を築くためにーBtoB企業の広報ー

かつては対面が主流だったBtoB企業の営業も、今日では顧客の情報収集手段が大きく変化し、ウェブサイト、プレスリリース、SNSなどが検索経由で企業担当者に直接届く時代となりました。こうした環境の変化に対応した広報活動を行うことは、営業の入口をつくるだけでなく、企業価値や社会からの評価を大きく向上させるチャンスでもあります。
BtoB企業だからこそ、自分たちの伝えたいことを「伝える」だけでは届かないものはもちろん、多様なステークホルダーとの信頼関係を築くことはできません。
広報アドバイスやプロジェクト運営、ウェブメディア制作などを通じて社会との関係性を良くする広報支援を展開してきたなりわいカンパニー。その事例をBtoB企業にフォーカスしてご紹介します。
社員自身の広報力が高まり、経営を支える広報へ
大和工業株式会社/広報アドバイス
ホームページ、社内報、SNS、社史、周年記念ノベルティ、広告など多岐にわたる広報媒体の質の向上と、委託事業者とのコミュニケーション支援のため、広報課社員への広報アドバイスを実施しています。関連会社のホームページリニューアルに際しては、委託事業者選定のための仕様書作成から審査、事業者とのコミュニケーション支援までを担当。新規の問い合わせにもつながりました。広報を外注に頼るのではなく、社員自身の広報力と内製力を育てることで、経営を支える広報活動を継続的に推進しています。
気付いていなかった強みを引き出し、下請けから技術パートナーへ
宮原ゴム工業株式会社/Webサイトリニューアル
従来は自動車メーカーの孫請け業務が中心だった神戸市のゴム素材メーカーのホームページを全面リニューアル。製造現場が持つ高度な専門性と技術力という強みを引き出し、従来の“下請け企業”の印象から、“技術力で選ばれる開発パートナー”としての存在感へとシフト。大学の研究室のような知的な佇まいのホームページを制作した結果、大手自動車メーカーとの直接取引につながるなど、大きなチャンスを獲得しました。
独自性と信頼性で来場者の心を動かす
合同会社甲南キッチン/展示会プロデュース
ホテルのDXを支援する事業で全国展開中の同社。ホテル向け展示会のプロデュースを通じて、開発から導入まですべて自社で可能という同社の技術力と機動力を打ち出すために、会場のパネルや展示台をはじめ、会社資料、タブロイドといった紙媒体を一貫して制作。同社の独自性と信頼性が伝わる空間を構築しました。結果として来場者数は前年度の約2倍に増え、こだわりの旅館から全国展開するホテルチェーンまで、全国各地の宿泊施設との商談が進みました。
〈BtoB企業広報の類似事例として下記もご紹介します〉
大きな軸を掲げ、共創事業実現とブランディングを両立
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社/「想うベンチ―いのちの循環―」プロジェクト
大阪府との包括連携協定に基づく「大阪 森の循環促進プロジェクト」の一環として、大阪産木材を活用したベンチを製作して、大阪・関西万博へ参加。そんな仕組みからスタートしたプロジェクトの運営支援として参画しました。弊社が提案したのは、ベンチを作るだけではなく、ベンチ製作をきっかけとし、多様なひとが共に「いのちの循環」に思いを馳せるきっかけを作ること。“with Local”を掲げる同社の理念に基づき、大阪や地域のみなさまと一緒に取り組むプロジェクトに発展しました。木材を使ったワークショップの開催や公募で集まった府民ライターによる日々の暮らしの中で感じる「いのち」をテーマとした記事制作など、大阪府民のみなさまや林業関係者をはじめとする多様な事業者とともにプロジェクトを作り上げ、豊かな接点を生み出しました。















