2022.01.31

プロジェクト

社員が自社商品を使っての『マイ社会貢献企画』をプロデュース

社員が自社商品を使っての『マイ社会貢献企画』をプロデュース

  文:押谷友望

コロナによる一回目の緊急事態宣言期間中の2020年4月、人とのかかわりが薄くなる時だからこそ「六甲バターの商品を送って日々支えてくださっている方に『ありがとう』を伝える」企画をプロデュース。忙しい時期だったにも関わらず全国の拠点から想定をはるかに上回る100件超の応募あり、多くの社員の方が日々の仕事と社会とのつながりを考えるきっかけにしていただいた。

◇日々の仕事と社会との接点を見つめなおすきっかけに。役員、生産現場、営業部門も部署間の垣根を超え参加

◇業務のモチベーションアップに

◇ブランドメッセージを「自分ごと」にする

 

 

日々の仕事と社会との接点を見つめなおすきっかけに

2030年も地元市民の方に愛され成長していくブランドになるには?」という議論を事業開発部の方々と共に続けていた中で突然訪れた、コロナ禍。

まずは、遠い未来ではなく、社員様が今、自社商品を贈って幸せになってほしい人をお聞きし六甲バターで働く一人だからできる「マイ社会貢献」をご提案。このような時だからこそ自分の仕事と社会との接点を改めて見つめて頂くきっかけになれば、と願って企画した。

■いつもこどもがお世話になっている保育士さんや学童保育のみなさんに。休校になっても子ども達に安心の場を作ってくれていることへの感謝を伝えたい。(神戸稲美生産部)

■大切な友人が看護師で神戸の病院でコロナの治療に日々奮闘している。最前線で頑張る友人とその同僚に栄養もあり、おいしいリンツチョコレートでエールを送りたい。(菓子営業部)

■コロナで生活が苦しくなっているひとり親家庭のこども食堂に、栄養価も満足度も高いチーズを贈りたい。(関東北営業所)

■廃棄物収集会社の方々へ。工場が問題なく製品をつくれるのはこういった方々のおかげ。栄養価の高いチーズを食べてリフレッシュして欲しい。(安全・教育推進室)

■帰省できない社員のご両親へ神戸土産の濃厚レアチーズケーキを贈りたい。(役員)

『社会貢献』というちょっと身構えてしまいそうな企画にどれだけの人が参加してくださるだろうか、という当初の不安をよそに、7営業日ほどの実施期間だったにも関わらず100件を超える応募が集まった。

 

日々の業務のモチベーションアップにも

応募シートを提出した社員さんからは「日々、目の前の業績に追われ、自分が何を作っているのか、そして仕事の先にあるお客さんの顔が見えなくなっていた。立ち止まって考えるいい機会だった」「採用試験の時に生まれ育った神戸に恩返しがしたいと思った事を思い出した」という言葉も多くいただいた。会社の一員としての社会貢献を考えて頂く機会によって、仕事の先にある誰かを明確に意識し日々の業務のモチベーションを高める企画となった。

新ブランドメッセージを含む企業理念を「自分ごと」にする

実は本企画には隠れた目的がある。70周年を機に刷新したブランドメッセージ「おいしいって、生きること。」を自分ごとにしていただくことだ。おいしく・手ごろに・栄養価のあるものを食べて欲しいというブランドメッセージに込められた想いを社員様が自分視点で考え形にすることで自分ごとにしていただく機会になった。

企業理念も、2030年のありたい姿を描くSDGsも、組織トップや一部の人だけが考えて公表するパフォーマンスに終わってしまっては意味がない。社員の方一人一人が自分ごとで行動できる内容こそが意味があり持続可能な未来につながるのだと、応募シートを拝読しながら改めて実感した。

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