2022.02.09

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「伝える」の先へ。~神戸市市県民税3分ライティング動画撮影レポート~

「伝える」の先へ。~神戸市市県民税3分ライティング動画撮影レポート~

2021年10月某日、新長田のキッチンスタジオにて神戸市市県民税を推進するための動画撮影が行われた。タイトルは「3分ライティング」。 おなじみの音楽が聞こえてきそうな料理番組にちなんで、税の手続きに関する情報を伝えていく。今回の動画の作成は、「市県民税に対する”難しい”イメージを払しょくし、市民の方が自分自身でも作業を進められる後押しをする」という、神戸市の想いの実現を目指すものだ。 弊社「なりわいカンパニー」からは、フリーアナウンサーの清水 理恵子 (しみず りえこ)が、制作団体を決めるコンペティションの段階から参加した。テレビやラジオなど、さまざまなメディアで熱量を伝えてきた彼女。今回のプロジェクトでは、先方との事前打ち合わせから、本来アナウンサーが携わらない撮影原稿の作成まで担当し、撮影当日には動画への出演から監督まで行った。

常に意識されるのは「動画のゴール」。

“制作側が見てほしい動画”と”市民が見たいと思える動画”は、一致するとは限らない。 情報の詳しさとわかりやすさ、どちらも取りこぼさないように、あらゆる視点からの伝え方が試された。
撮影には、神戸市職員の方、そして税金のプロにも同席いただいた。細かなルールが存在する「税金」。市民が実際に動画を観ながら作業を進めていくことを見据え、 間違ったことは伝えられない状況だ。カメラが回っている間でも、曖昧な部分があれば容赦なくストップがかかる。 税金について、重箱の隅をつつくような指摘を受ける余地を減らすために、盛り込む情報の網羅性を高めることも案としてあがった。そのような状況下でも、真っ先に意識が向くのは「動画のゴール」。動画を観た人にどうなってほしいか?を考え、撮影メンバー間でていねいに対話が積み重ねられる。
”市民が見たいと思える”動画にするため、親しみやすさへの目配りも忘れられていない。撮影中に清水が取りだしたのは、〇と×が書かれた札。Q&Aコーナーによって、視聴している人も一緒に考え、巻き込めるような工夫が施されている。加えて、机の上には説明のための書類やボールペン、電卓と並んで、マスカットや小皿、スプーンやフォークが並べられていた。これも、観た人を置いてけぼりにせず、少しでも身近に感じてもらうための清水のこだわり。

撮影が終わったあとも、「順序を変えればもっとわかりやすくならないか?」「どんな編集を入れたらスムーズに理解できるか?」先ほど撮り終わった素材を見返しながら、スタジオの退出時間ぎりぎりまでディスカッションが行われた。

出来上がった動画は、今後神戸市のHPに掲載される予定だ。「あとはやればできる人」の背中を少しでも押せるように。 そんな寄り添いの気持ちが、さまざまな場所から伝わってくる撮影だった。

なりわいカンパニー

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