2023.01.07

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なりわいカンパニーが考える「広報」

「プレスリリース配信」「取材対応」だけの広報なんて、勿体無い。

人も企業も関係性の中で生きています。
どんなに優秀でも、どんなにチカラがあっても、周囲からの印象や評価は無視できない。
味方の存在は求めるし、拒否されれば落ち込みます。

広報は<Public Relations>と呼ばれます。

とだとすれば、広報は作業ではなく、考え方だと思うのです。
自らの存在をどう位置づけ、社会とどう繋がるか。
それは知ってもらうだけでも、理解してもらうだけでも十分ではない。
「いい関係」を作ること、そのための戦略・戦術を考えることが広報なんじゃないかと。

ただ、この「いい関係」が難しい。

よく、(仕事としての)広報を個人に置き換えます。
家族や友人、初めて出会った人と仲良くなりたい。いい関係を築きたい。
そもそもの距離が近ければ、それはそれでなんとなく上手くいくかもしれない。
それでもいろいろ気は揉むし、いろいろ考えます。
「自分」と「相手」を考えた現実的な作戦を立てるかもしれない。

では、企業の広報の場合。
当然ながら企業としての目的や売上が重要で、ある程度(広報としてやるべきことの)セオリーが確立しています。

プレスリリース配信しかり、取材対応しかり。
ただ、がゆえに、個人の時のような仲良くなるために何を考えるか、のシンプルな問いが後回しになります。
「自社」と「社会」を相対的に捉えた戦略・戦術のようなものでしょうか。

おそらくは「自らの存在」と「発信するスタンス」を両立する必要があるんじゃないかと思うのです。
メディア百花繚乱の時代、それぞれのメディアの特性を理解し、(量や訴求力ではない)適切な発信も必要になります。

仲良くなりたいという欲望のため何を考えるか、のシンプルな問い。
仲良くなるための全方位的で現実的な戦略・戦術。
これからも、この2つを考え続けたいと思います。

なりわいカンパニー 広報プロデューサー
有田 佳浩

有田 佳浩(ありた よしひろ)
(編集者/兵庫県広報プロデューサー/コペルニクスデザイン代表)

大阪大学在学中に編集プロダクションを設立し、数々の雑誌で「読まれる」「話題となる」特集記事を制作。リクルートや吉本興業など幅広い企業との仕事も多数手掛ける。そこから得られた知見をもとに、「メディア化する企業は成功する」という独自の広報戦略で、時代に先駆けた地域メディアの立ち上げや、中小企業の広報プロデュースなどを展開。業界の常識を覆し、クライアントから圧倒的な信頼を受けてきた。2018年より兵庫県編集デザインディレクター(現 広報プロデューサー)、ワールドマスターズゲームズ2021関西広報アドバイザー等。

なりわいカンパニー

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